キャンプの夜、特にテントで過ごす時に重要になるアウトドアギアが「シュラフ(寝袋)」です。
キャンプの夜は思っているよりも寒く、7,8月の海キャンプは悲惨ですが、山キャンプは7,8月でも結構涼しかったりします。9〜5月なんて夜中寒くて寝れない時もあります。天候にも左右されますが、7,8月以外でのキャンプは私、念の為ダウンを持って行っているぐらいです。
寝るときにおいては、急な気温の低下や地面からくる冷たさなど、以外と厳しい環境になることが多いです。そんなアウトドア・キャンプの夜を楽しむためにもシュラフ(寝袋)やキャンピングマットなどの寝具は、特にお子様がいたらなおのことしっかり選ぶべきではないかなと思っています。
今回は、前回のマットに続きシュラフについてご紹介したいと思います!
寝袋とシュラフの違い
「寝袋」と言ったり「シュラフ」と言ったり聞いたりすることがあると思いますが、結論から言うとどちらも同じ意味です(笑)
英語 ➡︎「Sleeping Bag(スリーピングバッグ)」
ドイツ語の ➡︎「シュラフザック(Schlafsack)」
ようするに、「寝袋=シュラフ=スリーピングバッグ」です。
シュラフがなんとなく経験者っぽいかもですね!
寝袋のタイプ
シュラフには何種類かありますが、テントやタープをはじめとするアウトドアギアに比べてはそう多くない3種類ほどです。
マミー型
ミイラのように体の形に合わせた形状をしていて、寝袋に入っている姿がミイラに似ていることからマミー型寝袋と呼ばれています。
隙間が少なく体温を逃がしにくいので保温性が高いですが、密着性が高いため身動きが取れなくなるので少し慣れるまで寝苦しいかもしれませんが、良いところはコンパクトに収納することができるので持ち運びしやすいです。
一人用に作られているので、ツーリングやソロキャンプのように一人で運ぶ荷物が多い時や、寒い時期や標高の高い山への登山におすすめのタイプです。
封筒型
長方形をした上から下までの幅が同じ寝袋です。ゆったりとしているので普通に布団を持って行っているのと近い感覚で寝ることができます。
体への密着性がない分だけマミー型と比べると保温性がやや落ちてしまいますが、ファスナーで開閉ができるので、暑い時は足元を開いて温度調節することができたり、オールジッパーなものが多いので同製品を買えば2つ繋げることができるので大サイズの寝袋として使うこともできてしまいます。そして、完全に開けば掛け布団として使用することもできます。
いろいろな用途で使用できるので、お子供を連れたファミリーキャンプや、広々と寝たい方にはこちらがおすすめです。
ただ、マミー型と比較すると重くなりやすく、収納時にかさ張りやすいので、オートキャンプ場まで車で運べるというような時に便利です。登山なんかで持っていくとそれだけで重量を増してしまうのであまりおすすめできません。
人型
人間の形をしたタイプです。見た目もそのまんまです。
足が離れているので寝袋に入ったまま歩いて移動できます。腕もそれぞれ動かせて手の部分だけを出すこともできるので、着たまま作業ができてしまうという。
けっこう子供がこういうのが楽しかったりします(笑
人型の寝袋(シュラフ)は、保温性は他に比べて落ちてしますが、寒い夜にキャンプ場内を散歩へ出てみたり、星空を見に行った時なんかにいいかもしれませんね。特にキャンプの夜の天体観測は、街中では見られない星を見ることができるのでオススメです。
素材
シュラフの形もそうですが、快適に寝るためには素材も重要となってきます。素材もそこまで種類がないですが、シュラフの中の綿の量などがたくさんあるのでそのあたりを気にすれば良いかと思います。
化繊素材
化繊素材の寝袋は、価格が安く家庭用の洗剤で洗濯できるなど、手入れの簡単さが良いですが、圧縮するのが難しいのでコンパクトにするのが少し難しいです。
ダウン素材
単純な暖かさというところでダウンはやっぱり暖かいです。断熱性も高いし熱を外に逃がすことがないので体温の低下を防いでくれます。ただ水にものすごく弱いので、一回濡れてしますと復元に少し時間がかかります。寝袋の保温性とコンパクト性に大きな差があり、その分価格も高価になり洗濯もダウン専用の洗剤が必要です。
あと、「フィルパワー」という数値があり、羽毛の密度のことを言うのですが、数字が大きいほどより少ない量でフワフワ感の強いものになります。
化繊とダウンの違いを表にしてみました。
ダウン | 化繊 | |
重量 | 軽い | 重い |
収納サイズ | 小さい | 大きい |
耐水 | 弱い | 強い |
洗濯 | 専用 | 家庭用 |
価格 | 良い物は高め | 比較的安め |
ファインポリゴン
ダウンに比べて水に強く速乾性も高い、しかも軽量でコンパクト。暖かくなるまでがダウンに比べて遅いなどデメリットもありますが、中綿がシート状になっていてシートの枚数で対応温度が変わります。価格はダウンとそこまで変わりはないのですが、コンパクト性を求めると高い方のダウンの方が良いかもしれません。ただ、今まで化繊orダウンの選択肢からファインポリゴンという選択肢も増えたので選び甲斐がありますね。
寝袋の選び方
寝袋の重要な役割は、キャンプでの就寝時に体温を逃がさない保温性で、選び方は季節や場所にあると思います。
大きく「夏用」「3シーズン(春~秋)」「冬用」の3つに分けられていて、寝袋にはだいたい「使用温度目安」が記載されています。そのあたりを気にしてもらえれば良いと思います。目安としては、記載温度+5℃程度ぐらいを目安に考えると良いと言われています。
例えば「使用温度目安 10℃」と記載されていれば、15℃前後のところで使用すると良いという意味です。
保温性については中綿の重量も関係してきます。中綿が少なければ軽くなりますが、少ない分だけ薄くなるため保温性が下がります。
初めて購入する際は3シーズン対応のモデルが良いと思います。ぶっちゃけ高山や激寒の場所を除くキャンプでは3シーズン用を使用し、フリースを着て寝るなどして調整すれば良いと思います。
3シーズン用を持っていき、真冬で足元がどうしても寒い時もあるのでそんな時は湯たんぽなどで対応できます。
使用後のお手入れと保管方法
長時間日光に当てると生地が傷んでしまうので、裏返し風通しの良い場所で陰干しをします。
長時間使用しない場合は、防虫剤や乾燥剤を入れ、湿気の少ない場所で保管しましょう。汚れを落としたいときは、ドライクリーニングでダウン製品であることを伝え石油系洗剤を指定します。クリーニング後は裏返し陰干しをした後に保管してください。
家でで手洗いする場合(ダウン・化繊共通)
- 洗剤は中性洗剤です。(ダウンの場合は、専用洗剤がおすすめです。)
- 洗う時間は短めに。汗などの水溶性の汚れを落とすためぬるま湯で押し洗いしてください。
- 自然乾燥させ、仕上げのみ乾燥機で短時間乾燥してください。
おすすめ寝袋
今回はファミリーキャンプで使用できそうなシュラフのおすすめをご紹介します!
コールマンから。これが結構使えるのではないかなと思います。二つに分割もできるので、一人一人ででも寝れるし、全て広げれば掛け布団としても使えてしまい、しかも安い!
こちらもコールマンより人気の寝袋です。
キャプテンスタッグより。とにかく安さを求めるならこれもあり。
使用温度が15度なので真冬がキツいかと思いますが、2枚重ねても2000円しないという安さ。
ロゴスより。こちらもコールマンのアドベンチャーのようなイメージのもの。こちらの方が少しふわふわ感があるかと思います。
ナバホシリーズのシュラフ。こちらも寝心地抜群と定評のあるシュラフです。
スノーピークより。紹介している700は3シーズン用で、1400などは冬用です。かなりのふわふわ感があって気持ちよく安眠できるそうです。
家でも使えばいいんじゃない?
これは我が家ではすでに毛布などがあるので試みてはいないですが、真冬のキャンプでは我が家は家で使っている毛布も普通に持っていきます。
なので逆に、家で掛け布団として封筒型を使えばキャンプの時それを持っていくだけなのでまさに一石二鳥!丸洗いもできるし、保管も気にしなくていい。普段寝ている掛け布団で寝れて安心。
そんな使い方もひとつではないかなと思います。
まとめ
前回のマットに続いて今回はシュラフ(寝袋)について書いてみました!
シュラフにも形・種類・対応温度など色々ありますが、使用頻度やキャンプする場所や季節など、それぞれの状況に合ったおすすめのシュラフがあります。
たくさん遊んだ後は、ぐっすり寝て疲れを取るためにも、快適な夜を過ごしてもらえたらなと思います!
下の関連記事にマットについてもご紹介していますのでそちらも合わせてどうぞ^^
「うちはこれ使ってるよ!」などありましたらぜひコメント欄にて教えて頂ければ嬉しいです♪